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2x・4x・8x・16x:拡大倍率はどれを選ぶべきか

倍率が決めるのは画素数だけです。目標サイズからの逆算のしかたと、上げるほど結果が悪くなる場面を書きました。

2x・4x・8x・16x:拡大倍率はどれを選ぶべきか

倍率はこのページでいちばん面白みのない設定で、いちばん悩まれる設定でもあります。やることはひとつ、出てくる画素数を決めるだけです。残りは——シャープさ、描き足されたディテール、処理時間——その数字とモデルから決まります。

出力サイズから逆算する

まずファイルをどうしたいかを決め、そこに届く最小の倍率を選びます。1000 ピクセルの画像に 2x をかければ 2000 ピクセル、4x なら 4000 ピクセル。それ以外は何も変わりません。

元画像2x4x8x16x
300×300 のスプライト600120024004800
800×600 の古い写真16003200640012800
1920×1080 の壁紙3840(4K)7680(8K)1536030720
1200×1600 のスマホ縦写真24004800960019200

この表から二つのことが分かります。ひとつ、日常的な目標のほとんどは 2x か 4x で届きます。1920 の壁紙から 4K はちょうど 2x、スマホ写真から 300 DPI で A4 印刷もおよそ 2x です。もうひとつ、8x を超えると、どのモニターも家庭用プリンターも要求しないサイズを作ることになります。

2x が正解になる場面

  • 元がもともと十分: スマホ写真、1920 の壁紙、最近のゲームのスクリーンショット。
  • 出力が画面用、あるいは A4 までの写真プリント。
  • 元と同じに見えてほしい、ただ大きければいい。二倍の拡大は再構成がほとんど見えない範囲です。

4x が持ち場を得る場面

  • 元が小さく目標が大きい: A3 印刷になる 900 ピクセルのスキャン、ポスターに使う 400 ピクセルのアイコン画像。
  • 線画とイラスト。写真より高い倍率に耐えます。描き足すべきテクスチャが少ないからです。
  • 拡大したあとにトリミングの余白が要る。

8x: 本当に小さい素材のために

8x が意味を持つのは、入力がごく小さく、出力が普通の大きさであればよい場合です。2400 ピクセルの素材にするための 300 ピクセルのスプライト、切手ほどのスキャン、古いアプリのアイコン。すでにまともな写真にかけると、買えるのは処理時間と、ファイルに最初から入っていなかったディテールだけです。8x をかけた人物写真を 100 % で見てください。カメラが記録していない毛穴が見えます。

16x: 使う前に読んでください

16x があるのは、ときにそれがそのサイズへ届く唯一の手段だからで、画質の設定だからではありません。300×300 のスプライトなら役に立ちます。1920×1080 の壁紙では幅 30720 ピクセル、四倍のファイルサイズ、そしてモデルが描きたがるものを並べただけの絵が出てきます。16x を検討しているなら、正直な代替案は先にもっと良い素材を探すことです。

倍率を上げると本当に悪くなるもの

  • 作り込まれたテクスチャ。一段ごとに、取り戻す量より作り出す量が増えます。2x はシャープにする作業、16x は大半が創作です。
  • 時間と回数。コストは出力画素数に比例します。同じ入力なら 16x は 4x の十六倍の仕事です。
  • もっともらしい構造の捏造。顔と文字が最も露骨に崩れます。モデルは実在の人物ではなくそれらしい顔を出し、認識できない文字は形を作り替えます。

三つのステップで決める

  1. 目標を画素数で書き出す(300 DPI ならセンチメートルでも可)。
  2. 元画像のサイズで割る。その数字が倍率です。選べる段のうち上に丸めます。
  3. 答えが 8x や 16x なら、もっと良い素材がないか、目標を小さくできないかを先に確認します。どちらも倍率を上げるより効きます。

秘密の設定はありません。画像を拡大はアカウント不要、3000×3000 ピクセルまで無料です。同じファイルで 2x と 4x を並べれば、違いはたいてい一分で分かります。倍率と一緒に使う設定は劣化させずに拡大する方法へ。

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